ストレッチプラス「ありがとう」
ストプラミッション
どんな時も忘れません。
2. 私たちは、お客様のお体に触れる時、
ひとつひとつの、すべての動きとともに
「喜んでいただきますように」と心の中で祈念します。
3. 私たちは、人との繋がりをかけがえのないものとし、
常に「聴くこと」「知ること」「認めること」、
そして「謙虚さ」を忘れません。
「ありがとう」
私たちの仕事は、ストレッチプラスという場を通して、そこに関わったすべての方々と「感謝」と「笑顔」を分かち合うことです。
体が疲れている時、どこか痛みのある時、心まで余裕がなくなったり、不安になったり、ピリピリしたりすることを、みなさんは日々の生活の中で経験されていると思います。 反対に、体やお肌の調子が良いと、自然と気持ちも前向きになっていきます。
私たちの行うストレッチは、どちらかと言うと、体に対しての働きかけですが、ストレッチを通して、「お客様に喜んでいただくこと」が本当の目的です。
お客様と「心の温かさ」を共有するために、スタッフもお客様も、すべてのみなさんが
温かい心を持てる環境を作って行きたいと考えています。
「感謝」を増やす
「感謝」の心を増やすには「ありがとう」を言い続けるという考え方があります。
心の底から感謝の気持ちが湧いてくる時はもちろん、そうでない時こそ「ありがとう」という言葉を使うと、その言葉が呼び水となって環境が変化し、自分の中の小さな「感謝の芽」が育って行きます。
体と心が繋がっているように、「目に見えること」と「目に見えないこと」は互いに影響しています。
ですからどんな時も、感謝の心を表す「ありがとう」という言葉を使うことが重要だと私たちは考えます。
日本語の「ありがとう」の語源はどこから
日本語の「ありがとう」という言葉は、明治の頃まで、「有り難い」「有り難や」と言われ、 神仏に向かう時や、主君に対する時に使われていた言葉でした。
さらにさかのぼると、その語源は、仏教の「法句経」(ほっくきょう)に由来すると言われています。
「法句経」というのは、お釈迦様が民衆にわかりやすく真理を説いた最古の教典のひとつといわれていますが、その中に次のような一説があります。
「人の生(しょう)を うるは難(かた)く、やがて死すべきもの いま、生命(いのち)あるは、有り難し」
(植物や動物など、この世界にはたくさんの命が存在しますが、 その中でも、人間として生まれてくることは、めったにないことです。 そして、その人間に生まれてきたとしても、やがては死んで行きます。 そのように考えると、今生きていることは、 本当に得がたい、不思議な、貴重なことなのです。)
「有り難し」は、もともと、私たちがふだん使う「感謝」の意味ではなく、 「存在しがたい」「不思議な」というニュアンスが強く、生かされていることへの「感動」を表す言葉だったということです。
人智を超えた偉大なものへ対する「感動」、神様へ畏敬の念を持って「感謝」する時の「感動」が、日本語の「ありがとう」の由来。
この言葉が時代とともに変化し、「感謝を伝える言葉」として定着していったそうです。
(参考文献『幸せを呼ぶ感謝力「おかげさま」の日本思想/宮崎貞光』『定本柳田國男集/柳田國男』)
「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」
感謝=「ありがとう」という言葉。
マザーテレサは、「愛」の反対語は「無関心」、「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」だと話されたそうです。
「あたりまえ」だと思うと「感謝」がなくなります。「あたりまえ」だと思うと、驚きも、感動も生まれません。
ですから私たちは、常にお客様や仲間に対して、配慮を持ち続けたいと思います。
自分の体を大切にするのと同じように、お客様のお体に関心を持ちたい、 自分自身の持ち物を大切にするように、お客様のお時間、お体を大切にしたいと考えています。
ストレッチと「ありがとう」
「ストレッチ」という言葉は、1970年代後半くらいから、アメリカを中心に急速に広まったと言われています。
一方、日本にもたくさんの健康法、体操がありますが、その中の一つに「真向法(まっこうほう)」という体操があります。
「真向法」は長井津(ながいわかる)氏(1889~1963年)によって考案された体操で、とてもシンプルな4つの運動を毎日短時間行うというものです。
体のゆがみを直し、人間の本来持っている柔軟性と自然治癒力を蘇らせると言われています。
創始者の長井津氏は、自らの脳溢血の後遺症を、真向法を作り実践することにより克服したそうで、この「真向法」の誕生にはこんなエピソードがあります。
長井氏は、42歳の働き盛りの年齢で脳溢血に倒れ、左半身不随となり、その闘病生活の中、心の救いを求めて仏教の教典を勉強するようになります。
ある時、『勝鬘経』(しょうまんきょう)という教典を読んでいると、『頭面接足礼』という言葉に出会います。
『頭面接足礼』(ずめんせつそくれい)
これは「お釈迦様の教えを聴く前に、お釈迦様に向かって深くお辞儀をした」という、お辞儀の形を表している文章です。 もちろん、これは、お釈迦様の教えとは直接関係のない箇所なのですが、長井氏は、「どんなお辞儀だったのだろう」と疑問を持ったそうです。
長井氏はそれから、仏像の姿を調べたり、学者に意見を求めたりして、その「お辞儀の姿」の結論を得るのですが(これが、真向法の第一体操だそうです)、 長井氏自身が、そのお辞儀の形をとることが出来ず、大変なショックを受けます。
というのも、お辞儀というものは「あなた(お釈迦様)の教えを疑いなく、ありのままに拝聴する準備ができています」という意思表示であり、「お辞儀ができないということは、教えを素直に聴く態勢になっていない」ということだと、長井氏は考えたからです。
その後、この「お辞儀」が出来るようになるまで、くり返しくり返し練習を重ね、体が柔軟になるに従い、心も明るさを取り戻し、半身不随だった体がほとんど完全に元の体に戻っていきます。この「お釈迦様へのお辞儀の型」が後に「真向法」の基礎になったということです。
お辞儀の文化は国によって意味も違いますが、日本では、「挨拶」「感謝」「敬意」を表すのが一般的です。
「ありがとう」と言ってお辞儀をする時、私たちは、ふだん意味をあまり考えませんが、「お辞儀が出来る」ということは、本当はそれだけで「柔軟な体を持っている」ということ、もっと言うと、「お辞儀が出来る心を持ってる」ということなのです。
ストレッチという言葉が使われるようになる前に、日本ではこんな体操が生まれていたんですね。
「柔らかい体」と「柔らかい心」は相互に影響し合います。
「感謝」や「挨拶」を自由に表現できる柔軟な体を作ることは、ひいては「ありがとう」の心もまた育てて行くに違いありません。
ストレッチプラスは「体」と「心」の繋がり、そしてストレッチを、こんな風に考えています。
(参考文献『究極の真向法/加茂真純』)
完全笑顔
最高の「ありがとう」を表現するために、私たちは、スタッフ全員で「完全笑顔」を目指します。
完全笑顔とは、「感謝」と「謙虚さ」のある「笑顔」です。
私たちがよりあたたかく、美しい人間になるために、あるいは、社会にとって、愛されるお店になるために、日々、お客様から教えていただいているということを、いつも忘れないようにしたいと思っています。